民間の医療保険は公的医療保険制度ではカバーしきれない負担に備えるための保険です。
医療保険って
どうして必要なの?
知っておきたい
公的医療保険制度のこと
日本では公的医療保険制度が整備されていますが、公的医療保険制度にも、自己負担分があります。
公的医療保険制度があっても自己負担分があるのね。
他にも治療費以外にかかる費用も考えないといけないのね・・・
さらに、自己負担額は年齢や所得によって変わります。
公的医療保険制度の自己負担割合を見てみましょう。
公的医療保険制度による医療費の一部負担の割合
自治体により小児医療費助成制度があります。
現役並み所得者は3割負担。
平成26年4月以降に70歳になる人が対象。それ以前に70歳になっていた人は1割負担。
この他にも、健康保険組合などによって独自の助成制度を行っていることがあります。
小学校入学後~69歳の自己負担割合は3割ということね。
仮に100万円の医療費がかかった場合は、30万円が自己負担額ということかしら。
いいえ、自己負担額の上限を超えた医療費を給付してくれる高額療養費制度があるんです。
高額療養費制度を利用した場合の例を見てみましょう。
◆高額療養費制度利用の場合の自己負担額の例
自己負担限度額は、被保険者の所得に応じて設定されます。
いろいろな制度があるのね。勉強になったわ!
令和2年7月時点の内容です。
知っておきたい
入院時の自己負担費用のこと
入院時の自己負担費用の平均は22.1万円となっており、大きな出費を伴うことがわかります。
◆直近の入院時の自己負担費用
治療費、食事代、差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品などを含む。高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額
公的医療保険ではカバーされない入院時の自己負担額
同一月に30日間入院した場合、高額療養費制度適用時の計算式を参考に80,100円÷30日=約2,700円と計算しています。
厚生労働省「主な選定療養に係る報告状況(平成30年7月)」における差額ベッド代1~4人室の1日あたり平均額です。
2020年7月現在の公的医療保険「入院時食事療養費」
2020年7月現在
公的医療保険制度があっても意外と費用がかかるのね・・・
入院した場合にかかる費用は、医療費の自己負担分の他にも差額ベッド代や食費・家族の見舞いに関わる費用など、さまざまです。例えば、奥さまが入院した場合には、家族の食事が外食中心となるなど、家計への負担が大きくなる場合もあります。
知っておきたい
先進医療のこと
先進医療は、将来的に保険導入が期待されている厚生労働大臣が承認した医療技術です。先進医療の技術料は全額自己負担となります。
先進医療の技術料は公的医療保険の対象にならないのね・・・
全額自己負担となる先進医療の技術料は用いられる技術や医療機関により異なり、中には300万円を超えるものもあります。
◆一件あたりの先進医療費用
厚生労働省 先進医療会議資料 令和元年度実績報告をもとに、次式により当社が算出しています。【各先進医療技術の先進医療総額/年間実施件数】
先進医療にかかわる技術料は、先進医療の種類および先進医療を実施している医療機関によって異なります。
先進医療の技術名は変更されることがあります。
そんなに高額な費用を準備するのは大変ね・・・
先進医療の技術料は、公的医療保険の対象外のため全額自己負担となります。先進医療に対する保障があることで治療の選択肢が広がります。
知っておきたい
「貯蓄」と「保険」のこと
貯蓄はあらゆる目的に対して自由に使える資産です。しかし、貯蓄が積み上がる前に不測の事態が起きてしまった場合、その出費に対応できない可能性があります。
◆貯蓄と保険の違い(イメージ)
貯蓄と保険のバランスが大切なのね!
保険なら、貯蓄ではまかないきれないような大きな出費にも備えられます。